変光星
変光星とは、その名の通り「明るさの変わる星」のことです。明るさの変わる周期は星によって異なりますが、
数時間で変光するものから、1年、さらには何十年かけて変光するもの、突発的に変光するものまで様々です。
また、変光星自体の明るさも様々で、肉眼で観測できるものから、望遠鏡を使わなければ観測できないものまであります。


変光星の型
変光星は、その変光のメカニズムの違いにより、いくつかの型に分類することができます。主な型は次の4つです。

食変光星 : 日食や月食のように、星がお互いを隠し合うことによって変光する。
脈動変光星 : 星が収縮、膨張することによって変光する。
爆発変光星 : 星の表面や周囲の変化によって変光する。
激変変光星 : 新星や超新星に代表され、爆発的な増光を示す。

このうち食変光星と脈動変光星は周期的に変光を繰り返すので、いつその星が変光するのか予測がつきますが、
爆発変光星と激変変光星は突発的に変光する星なので、いつ変光を示すのか予測が出来ません。
そして最も数の多い変光星が食変光星で、観測対象のほとんどがこの星です。


太陽は変光星?
明るさの変わる星、変光星は一見珍しいもののように思われますが、その数は非常に多く、恒星は全て変光星といっても過言ではありません。
なぜなら、太陽も含め、自ら輝く恒星は少なからず変光する一途をたどるからです。

ですが・・・厳密に言えば人間が変光を確認できる星を変光星と呼んでいます。
したがって「太陽も変光星」という表現はどちらかというと正しくはありませんが、
太陽が死に近づく段階には“脈動変光星”になると言われています。


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