@ | 恒星の燃料である水素がなくなってくると、重力と放射エネルギーのバランスが崩れます。そうなると星の中心核は凝縮し、水素が残っている外層部分が膨張します。 |
A | 外層部分は膨張することにより温度が下がり、赤く輝きだします。このときの星を赤色巨星と呼びます。夜空の星にもいくつか赤い星が見えますよね? |
この後は星の質量によりそれぞれ別の段階へ進みます。
B | 中心核で温度が充分高くなると核融合反応がさらに進み、ヘリウムが炭素へと変換していきます。(※このとき、たいていの星は膨張と収縮を繰り返すようになり、周期的に明るさが変化する脈動変光星となります。) |
C | ヘリウムが全て炭素になると、中心核は地球程度の大きさにまで凝集し、水素の外層は徐々に失われていきます。 |
D | 中心核は密度の非常に高い、白く輝く白色矮星となり、その周りには水素ガスの輪(惑星状星雲)ができます。 |
E | 白色矮星は全てのエネルギーを使い果たすと、黒色矮星となります。星の中でつくられたガスは宇宙に散らばっていき、新たな星の材料となります。 |
質量が太陽の8倍〜100倍の星
B | 中心核の温度は上昇し続け、核融合反応によりヘリウムは炭素になり、炭素は酸素に、順次ネオン、マグネシウム、アルミニウム、硫黄と、重い元素が作られていきます。 |
C | 最終的には鉄が生成され、核融合反応はここで止まります。そうすると鉄は星のエネルギーを吸収し始めます。 |
D | すると星は超新星爆発をおこし、吸収したエネルギーを一気に放出します。中心核は残り、このとき星雲もできます。 |
E |
質量が太陽の8〜30倍の星では、直径10km程度の中心核が残ります。これは重力が非常に強いため、電子が陽子の中に吸収されてしまい、ほとんどが中性子からなる中性子星になります。この星は1mlの重さが1億トンもあるとても重い星であり、回転しながら強い電波やX線を出しています。
質量が太陽の30倍〜100倍の星では、中心核が中性子の塊になっても自分の強力な重力により、極限まで収縮していきます。 そうすることによって、さらに重くなり、光さえも飛び出すことのできない超重力のブラックホールとなります。 |
※ここで示した星の一生は変光星に関わりの深い一部のみです。実際の星の最期には、上記以外にも様々な経路があります。